その理由は、骨が成長する前に、その場所を歯ぐきの組織が先に占めてしまうためです。骨造成を行う際は、こうした現象を防ぐために人工骨の上にコラーゲン膜を置き、独立した空間の中で骨が成熟するようにするため、抜歯のみの場合より新しい骨が形成されやすくなります。
抜歯後、骨がほぼできあがるまで待つ期間は、通常5~6か月です。その後インプラントを埋入し、さらに2~3か月ほど待ってから、歯の頭の部分となる補綴治療を行い、仕上げます。
抜歯と同時にインプラント手術と骨造成を行う場合、インプラントの補綴物が完成するまでにかかる期間は3~4ヶ月程度です。そのため、抜歯と同時にインプラントを埋入する場合よりも、抜歯後に待ってから手術を行うほうが、期間が長くなるのは事実です。抜歯後に待ってから埋入するのは、骨の量が足りず、すぐに埋入できない場合など、やむを得ないケースです。
多くの患者様から「抜歯後、どれくらいそのままにしておいても大丈夫ですか?」とお問い合わせいただきます。特別なケースを除き、通常6か月以上経過していれば、自然にできる骨はほぼできたと考えられます。歯科医院で精密検査を受け、骨密度や骨の大きさを測定し、インプラント治療が可能か確認することをおすすめします。